ホワイトニングと一口にいっても、さまざまな種類があります。
そのため、自分に合ったホワイトニングが何かわからず、戸惑ってしまう方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、ホワイトニングの種類や費用、注意点や長続きさせるためのポイントなどについて、詳しく解説します。
ホワイトニングの種類と特徴
ホワイトニングとは、歯を白くする施術のことです。
そのホワイトニングには種類がいくつもあり、それぞれ特徴が異なります。
ここで、主なホワイトニングについて、5つ見てみましょう。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で受けられるホワイトニングです。
歯の表面に薬剤を塗布し、光やレーザーを用いて歯を白くするという特徴があります。
オフィスホワイトニングに用いる薬剤やレーザー機器は、歯科医師や歯科衛生士しか取り扱えないため、歯科医院でしか受けられません。
濃度が高く取り扱いが難しい薬剤と、専用の機器を使うことから、1回の施術で高い効果が見込めます。
施術時間が1時間ほどと短い時間で済みますが、費用としては、他の方法と比べるとやや高めです。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、マウスピースと薬剤を用いて、自分で行うホワイトニングです。
ドラッグストアや歯科医院で取り扱っているマウスピース作成キットを使って、自分でマウスピースを作るのが特徴です。
マウスピースはある程度個人の歯に合わせたものを作れますが、慣れていない方が作る場合は、失敗することもあります。
薬剤は、資格を持たない人でも取り扱える、表面の汚れを落とすのを主目的とするものを使います。
そのため、効果が出るまでにはそれなりの時間を要します。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせたものを指しています。
高い効果が期待できるオフィスホワイトニングだけでなく、ホームホワイトニングを自宅でも行うことで、効果を長続きさせられます。
歯科医院で申し込み、作ってもらったマウスピースを使う方法が一般的です。
そのため、マウスピースは市販のものよりも、歯の形に合うものが作れます。
セルフホワイトニング
セルフホワイトニングは、エステサロンや美容院、あるいはセルフホワイトニングのお店などで受けられるホワイトニングです。
ホームホワイトニングと同様に自分で行うホワイトニングですが、さまざまな道具や設備を使えることや、スタッフの指導を受けながらできることなどに違いがあります。
オフィスホワイトニングと比べると安価で受けられますが、薬剤は歯科医院で扱っているものとは異なります。
エステサロンや美容院などには、歯科医師や歯科衛生士が所属していません。
そのため、効果が高い薬剤を置けず、オフィスホワイトニングよりは効果が落ちてしまいます。
ウォーキングブリーチ
神経がなくなった歯(失活歯)に対して行うホワイトニングです。
他のホワイトニングは薬剤を塗布したり、レーザーを当てたりと、歯の表面にアプローチします。
ウォーキングブリーチは、歯の内側に対してアプローチを行うという部分が特徴的です。
むし歯や外傷などで神経を失った歯は、黒ずんで見えることがあります。
神経が元々あった場所に薬剤を詰めることによって、徐々に歯を漂白できます。
歯の内側に薬剤を詰めるという方法を取ることから、神経が失われていない生活歯には行うことができません。
ホワイトニングとクリーニング、ブリーチングの違い
ホワイトニングやクリーニング、ブリーチングといった言葉は、混同しやすい用語です。
まず、ホワイトニングとは、歯を白くする行為全般です。
オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、ウォーキングブリーチなど、歯を白くする施術を全て含んでいます。
そしてホワイトニングは、クリーニングとブリーチングに分けることができます。
クリーニングは、歯の表面を掃除し、歯石や歯垢の除去を通して歯の見た目を綺麗にする行為です。
漂白を行わず、表面の着色を落とすことによって、歯を白くします。
一方、ブリーチングは、薬剤やレーザーなどで歯の組織に働きかけて色素を分解し、漂白することを指しています。
ホワイトニング |
クリーニング |
・PMTC ・エアフロー ・スケーリング など |
ブリーチング |
・オフィスホワイトニング ・ホームホワイトニング ・デュアルホワイトニング ・セルフホワイトニング ・ウォーキングブリーチ など |
ただ、単に「ホワイトニング」といった場合、文脈によってオフィスホワイトニングやホームホワイトニングを指していることがあります。
この場合は、オフィスやホームなど、言葉の前部を省略して使っているためです。
同様に、「ブリーチング」という単語だけ述べた場合には、ウォーキングブリーチを指すことがあります。
ティコニーデンタルオフィスのホワイトニングの料金
ティコニーデンタルオフィスではどのような料金でホワイトニングを受けられるでしょうか。
ここでご紹介します。
オフィスホワイトニング
ティコニーデンタルオフィスでは、オフィスホワイトニングを下記の料金でご案内しています。
- ・1回……15,000円(税込)
- ・3回……40,000円(税込)
- ・5回……60,000円(税込)
なお、ティコニーデンタルオフィスで行うオフィスホワイトニングは、「スーパーポリリンホワイトニング」です。
スーパーポリリンホワイトニングは、「ポリリン酸」を使用します。
一般的なホワイトニングで使う薬剤は、「過酸化水素」や「過酸化尿素」といって、劇物に指定されているものです。
ポリリン酸は、一般的に食品や歯磨き粉に使用されるもので、劇物には指定されていません。
歯をコーティングできる、知覚過敏が出にくい、着色されにくいため着色を気にせず飲食できるなど、多くのメリットがあります。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニング用のセットも取り扱っており、料金は下記です。
- ・ホームホワイトニングセット(マウスピース+薬液)……30,000円(税込)
- ・ホームホワイトニング用薬液……1本 3,000円(税込)
マウスピースはティコニーデンタルオフィスで作るため、どなたにも合ったものをお渡しできます。
ホームホワイトニング用薬液はセットについており、量は米粒程度を少しずつ使うもののため、頻繁に購入する必要はありません。
以降は、ホームホワイトニング用薬液を単体で購入いただけます。
より効果を実感したい方は、オフィスホワイトニングと組み合わせる、「デュアルホワイトニング」もご検討ください。
ウォーキングブリーチ
ティコニーデンタルオフィスではウォーキングブリーチも受け付けており、料金は下記となっています。
・ウォーキングブリーチ……1歯/11,000円
神経を抜いた歯(失活歯)は、内側から黒くなるため、表面から対処を行うオフィスホワイトニングやホームホワイトニングではほとんど効果を望めません。
クリーニングやホームホワイトニングなどを行っても、歯の黒ずみが取れず気になるという方は、ぜひご相談ください。
ホワイトニングの注意点
ホワイトニングを行う際には、気を付けたいことがいくつかあります。
ここで4つの注意点を見てみましょう。
神経がない歯にはウォーキングブリーチしか効果がない
神経がない歯(失活歯)に対して効果が見込めるのは、ウォーキングブリーチのみです。
失活歯に黒ずみが発生するのは、神経の破片や血中の鉄分が、歯の内側から象牙質に入り込むためです。
そのような内側の黒ずみには、表面の汚れや色素沈着を白くするオフィスホワイトニングやホームホワイトニングでは、効果が見込めません。
特に、自己判断で市販のキットを使ったホームホワイトニングを考えている方は、注意が必要です。
神経を取り除いたことがある方は、まずは歯科医師に相談して、なぜ歯の色が変わったのかを判断してもらいましょう。
それにより、自分に合った治療方法を提案してもらえます。
人工歯はホワイトニングで白くできない
オフィスホワイトニングやホームホワイトニングなど、一般的にイメージされるホワイトニングで効果が見込めるのは、主に天然歯です。
上記の治療方法では、人工歯までは白くできないことに注意しましょう。
天然歯は、象牙質やエナメル質などで構成されており、人工歯はセラミックや金属、レジンなどで構成されています。
ホワイトニングに使用される薬剤やレーザーは、象牙質やエナメル質など歯の組織を白くする効果を持ちますが、人工歯の素材に対応していないのです。
人工歯の場合は、一般的にイメージされるホワイトニングではなく、クリーニングで歯を白くできます。
人工歯に色素が沈着している、汚れてしまっているなどの場合は、歯科医院でのクリーニングを検討してみてください。
知覚過敏を起こすことがある
ホワイトニングを行った際の副作用として、ごくまれに知覚過敏を起こすことがあります。
知覚過敏とは、むし歯でないのに冷たいものがしみたり、歯ブラシでブラッシングしただけで痛くなったりする症状のことです。
通常、歯の神経は象牙質とエナメル質の層で守られています。
しかし、歯の表面が削れていたり、ヒビが入っていたりすると、知覚過敏を起こすことがあります。
薬剤として強力なものを使用する場合は、知覚過敏になる可能性が高まるでしょう。
ただ、知覚過敏も痛みも一時的なもので、時間が経てば治ることがほとんどです。
知覚過敏が気になる方は、スーパーポリリンホワイトニングのように、しみにくい薬剤を扱う歯科医院でのホワイトニングを検討してください。
効果は半永久的ではない
一般的に、ホワイトニングの効果は、半永久的に持続するようなものではありません。
長年蓄積された汚れや色素による変色を取り除けますが、ホワイトニング後に蓄積されるものまでは防げないためです。
オフィスホワイトニングでも、効果は3~6ヶ月ほどで、それを過ぎたあたりから、色が戻ってきはじめます。
喫煙習慣がある方や、着色しやすい飲食物を好んでいる方は、それよりも早く色戻りを起こす可能性があるでしょう。
効果を長続きさせたい場合は、喫煙や着色しやすい飲食物を避ける必要があります。
また、デュアルホワイトニングを行ったり、定期的にオフィスホワイトニングを受けたりすれば、対策になります。
ホワイトニングの効果を長続きさせるためにできること
ホワイトニングの効果を長持ちさせるためには、いくつかできることがあります。
ここで、3つのポイントを見てみましょう。
定期的に歯科医院に通う
まずは、定期的に歯科医院に通うことです。
歯科医院では、ホワイトニングだけでなく、歯石除去やクリーニングなども行えます。
これらは保険が適用されることがあり、その場合は安くホワイトニングの効果を長続きさせられるでしょう。
また、定期検診では、むし歯や歯周病などで歯を失うことも予防できます。
せっかくホワイトニングを施した歯も、穴が空いたり抜け落ちたりしては意味がありません。
痛みが生じてから行くときには、既にむし歯や歯周病の症状も進行しています。
長期的に見ると医療費も安く済むことが多いため、定期的に通うことを検討してみてください。
歯の沈着を避けた食生活をする
次に、歯の色素沈着が起きないよう、食生活に気を付けてください。
歯の黄ばみやくすみ(ステイン)を与える食べ物には、さまざまなものがあります。
主に、ポリフェノールを含んでいる飲食物は、必要以上に食べないよう心がけましょう。
ポリフェノールの種類 |
含まれる主な飲食物 |
アントシアニン |
赤ワイン |
タンニン |
渋柿、緑茶や紅茶などお茶類、赤ワイン |
クルクミン |
カレー、ウコン、ショウガ |
クロロゲン酸 |
コーヒー、じゃがいも |
カカオポリフェノール |
チョコレート |
イソフラボン |
豆腐、豆乳 |
また、色素が濃く、沈着しやすい飲食物としては、ビーツ、トマトソースやケチャップ、醤油などが挙げられます。
その他、酸性度が高くエナメル質を傷つけるおそれがあるレモン汁や、バルサミコ酢などもできる限り避けた方が良いでしょう。
タバコは控える
ホワイトニング後は、できるだけタバコを控えるようにしてください。
タバコに含まれるタール(ヤニ)は黄ばみの原因になり、他の飲食物によるステインと比べて、より強い沈着力を持っています。
また、一酸化炭素が酸素供給を妨げ、ニコチンは血管を収縮させることから、歯茎の黒ずみを引き起こします。
喫煙により歯周病が進行しやすくなることもあるでしょう。
ホワイトニングで歯を白くできたのであれば、効果を長続きさせるためにも、禁煙を考えてみてください。
ホワイトニングはティコニーデンタルオフィスにお任せください
この記事では、ホワイトニングの種類や費用、注意点や長続きさせるためのポイントなどについて、詳しく解説しました。
ホワイトニングにはさまざまな種類があり、対応できる症状も異なります。
歯を白くしたい方は、まず歯科医院で、自分に合ったホワイトニングが何か診てもらうと良いでしょう。
当院では、痛みが少なく歯を白くできる、スーパーポリリングホワイトングを導入しています。
オフィスホワイトニングやデュアルホワイトニングなどご希望の方は、ぜひご相談ください。