ホワイトニングは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングなど、種類があります。
中には、ホームホワイトニングを検討している方もいらっしゃるでしょう。
では、ホームホワイトニングにはどのような効果があり、効果はどの程度の時間で現れるのでしょうか。
この記事では、ホームホワイトニングの効果について、詳しく解説します。
自宅でおこなうホームホワイトニングとは?
ホームホワイトニングは、自宅でおこなうホワイトニングです。
市販のキットや薬剤を購入しておこなうこともできますが、歯科医院でマウスピースを作る方法が一般的です。
メリット
ホームホワイトニングの一番のメリットは、自分のペースでホワイトニングを進められることです。
一度マウスピースを作っておけば、食後や就寝前、作業中や休憩中など、自分の好きなタイミングでホワイトニングを進めることができます。
歯科医院でおこなうホームホワイトニングは、通院が必要で、予約や治療時間に縛られることがあります。
しかし、ホームホワイトニングなら自分の予定に合わせておこなえるため、忙しい方にもおすすめです。
デメリット
一方で、ホームホワイトニングにはデメリットも存在します。
まずは、使用方法次第で知覚過敏や歯茎にしみたりする可能性があることです。
歯科医院で指導は受けられますが、実際におこなうのは自分自身のため、薬剤が多すぎたり、歯茎についてしまったりということが起こります。
薬剤がまばらについてしまうと、色ムラができてしまうこともあるでしょう。
また、オフィスホワイトニングよりも、効果が出るまでに時間がかかることもデメリットです。
また、30分や1時間など、長時間マウスピースを付ける必要があるため、慣れない方には苦痛に感じられるかもしれません。
費用の目安
ホームホワイトニングの費用は、歯科医院や商品によって異なりますが、30,000~50,000円ほどが目安です。
マウスピースの作成には15,000~40,000円、処方される薬剤1週間分に5,000~10,000円ほどかかることがあります。
マウスピースは、扱いに気を付ければ何度も使うことができます。
また、薬剤は歯科医院で買い足せる他、商品によっては、通販サイトやドラッグストアなどで購入できることもあります。
ホームホワイトニングの効果はいつ出る?
では、ホームホワイトニングを始めた後、その効果はいつ頃実感できるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
効果を実感できる期間
ホームホワイトニングの効果は個人差がありますが、一般的には2週間から1ヶ月程度で効果を実感できることが多いです。
使用方法や薬剤の濃度によっても変わるため、初めて使用する場合は歯科医師の指示に従って進めることが大切です。
歯のくすみが気になる方にとって、比較的短期間で効果を実感できる点は魅力的なポイントです。
歯の白さが持続する期間
ホームホワイトニングの効果持続期間は、おおよそ6ヶ月から1年程度です。
半年ほどの差が生まれるのは、体質や年齢、生活習慣などに個人差があるためです。
食事や飲み物、喫煙などの生活習慣や口腔ケアの仕方によって、効果が持続する期間は大きく変動します。
どのくらい白くなる?ホームホワイトニングの効果
効果は薬剤によって差がありますが、はっきりと白さが実感できる程度には白くなります。
ただ、薬剤は歯科医院で使われているものとは成分が異なります。
そのため、オフィスホワイトニングほどの白さは得られないことが多いです。
ホームホワイトニングの方法
以下では、具体的なホームホワイトニングの方法について詳しく解説します。
ホームホワイトニングをおこなったことがない方は、参考にしてください。
歯科医院でマウスピースを作ってもらう
まずは、歯科医院でマウスピースを作ってもらいます。
歯科医院でマウスピースを作れば、自分の歯型にぴったり合う、理想のマウスピースが手に入ります。
薬剤も歯科医院で購入しておくと良いでしょう。
市販の薬剤は、さまざまなメーカーから販売されており、濃度や成分が異なります。
歯科医院でおすすめされたものを購入すれば、自分で選ぶ手間がなく、歯科医師が選んだもののため安心感があるはずです。
マウスピースの取り付けは歯磨き後
ホワイトニングはある程度時間がかかるため、時間を見つけておこないます。
なお、マウスピースは、歯磨き後に取り付けるようにしましょう。
歯の表面についた歯垢や汚れを事前に取り除くことで、薬剤が効果的に歯に浸透しやすくなるためです。
また、色ムラができにくくなるといったメリットもあります。
ホームホワイトニングをおこなう際は、歯を磨くことを忘れないようにしてください。
装着時間は1~2時間が目安
マウスピースを装着する時間は、一般的に1~2時間程度が目安です。
ただ、薬剤の濃度や成分などによっても異なります。
30分で終わるタイプもあれば、就寝中に使えるタイプもあります。
飲み込むと体に悪影響が出る薬剤もあるため、自己判断ではなく、歯科医師や説明書の指示などに従って使用しましょう。
使用後はマウスピースを洗って乾かし、再び使える状態にしておきます。
薬剤の量はほんの少しずつがポイント
薬剤をマウスピースに塗布する際には、量に注意しましょう。
マウスピースは歯に密着させるため、それほどの量を必要としません。
一つひとつの歯につくようにと考えるなら、米粒程度の少量で十分です。
薬剤が多すぎると、知覚過敏を起こしたり、歯茎についてしみたりしてしまうことがあります。
マウスピースからはみ出して歯茎についてしまうような場合は、ティッシュや綿棒などで拭ってください。
ホームホワイトニングで注意したい点
ホームホワイトニングをおこなうにあたって、注意したい点が3つあります。
ここでは、ホームホワイトニングをしたい方向けに、注意点を見ていきましょう。
妊娠中や授乳中の方は控えるべき
基本的にホームホワイトニングは、妊娠中や授乳中の方は控えた方が良いでしょう。
ホームホワイトニングの薬剤には、過酸化水素や過酸化尿素といった成分が含まれることがあります。
これらの成分が、胎児や赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるためです。
それ以外の成分でも、十分に検証されていて安全なのか、安全性の確認が必要です。
妊娠中や授乳中の方は、まずは歯科医師に相談するようにしてください。
失活歯、テトラサイクリン歯には効果が出にくい
ホームホワイトニングの薬剤は、歯の表面のエナメル質に作用することがほとんどです。
そのため、失活歯やテトラサイクリン歯といった特定の歯に対しては効果が得られないことがあります。
失活歯とは、歯髄(歯の神経)が失われている歯のことで、歯の内側から色が黒ずんでいます。
また、抗生物質によって歯の色が変わったテトラサイクリン歯は、着色されている部分が象牙質です。
いずれもエナメル質とは関係がないため、効果が出にくいという特徴があります。
歯の詰め物や被せ物も白くできない
ホームホワイトニングの効果は、歯の詰め物や被せ物にもあまり見込めません。
詰め物や被せ物は、セラミックや金属などでできており、薬剤が白くできるエナメル質とは異なっています。
そのため、ホームホワイトニングで歯を白くしても、詰め物や被せ物をした一部の歯の色は変わらなかった、ということが起こり得ます。
詰め物や被せ物を含む歯全体の白さを求める場合は、歯科医師と相談し、適切な方法を検討することが大切です。
ホームホワイトニングの効果を長持ちさせるポイント
次に、ホームホワイトニングの効果を長持ちさせる方法について見てみましょう。
ポイントは3つあります。
色素沈着が起きる飲食物・嗜好品を避ける
ホームホワイトニングでは歯を白くできますが、飲食物や嗜好品による色戻りが起こり得ます。
色戻りを防ぐためには、色素沈着が起きやすい飲食物や嗜好品を避けることが大切です。
色素沈着が起きやすい飲食物としては、例えば、ポリフェノールを多く含むものが挙げられます。
コーヒーやお茶、赤ワイン、チョコレートやカレー、そばなどです。
色素沈着が起きる嗜好品としては、タバコが挙げられます。
付着するヤニ(タール)が歯を黄色くする他、歯茎に酸素が行き渡らなくなり、歯茎を黒ずませる原因になります。
特にヤニは頑固な汚れで、歯磨きでは落としにくいものです。
ホワイトニングの効果を長持ちさせるためには、これらの食べ物や嗜好品を、できるかぎり避けるようにしましょう。
入念なセルフケアをおこなう
ホームホワイトニングをおこなった後も、入念なセルフケアを欠かさないようにしましょう。
色素はさまざまな食品に含まれており、完全に着色を避けることは難しいです。
また、上記で挙げた飲食物が好きな方は、どうしても食べたいと思うこともあるはずです。
飲食前には牛乳のような乳製品で着色しづらくする、飲食後は必ず歯を磨く習慣を付けるなど、できることは多くあります。
タバコを好む方は、ヤニを落としやすい歯磨き粉を選ぶことも、普段からできるセルフケアの一つです。
汚れを落としていれば、薬剤が歯全体にしっかり行き渡るようにもできるため、歯磨きの方法や時間にも気を遣ってください。
歯科医院でクリーニングを受ける
定期的な歯科医院でのクリーニングは、ホームホワイトニングの効果を長持ちさせるためには欠かせません。
歯の表面や歯間に付着した汚れや色素をプロの手で除去することで、美しい歯をより長く保つことができます。
歯科医師の指導を受けながら、適切なタイミングでクリーニングを受けることをおすすめします。
オフィスホワイトニングとはどのような違いがある?
ホームホワイトニングとよく比較されるのが、オフィスホワイトニングです。
ここで、効果が出るまでの時間や期間、費用などの違いを見てみましょう。
オフィスホワイトニングの効果が出るまでの時間
オフィスホワイトニングでは、市販の薬剤とは異なる成分や濃度の薬剤を使用します。
また、専用のライトを照射して、薬剤の効果を高めるのが特徴です。
そのため、ホームホワイトニングと比べると、短時間で効果が実感できる点に違いがあります。
個人の歯の状態によって異なることがありますが、一般的には、1回の施術で効果を実感できます。
歯の白さが持続する期間
オフィスホワイトニングの効果は、個人の生活習慣や食事内容、喫煙状況によっても異なりますが、一般的には3ヶ月〜1年程度の効果の持続が期待できます。
定期的な歯科医院でのメンテナンスやセルフケアをおこなうことで、ホームホワイトニング同様に効果を長続きさせることが可能です。
費用の目安
オフィスホワイトニングは歯科医院でしか受けられないため、一般的にホームホワイトニングよりも費用が高めになることがあります。
歯科医院によって違いがありますが、1回あたり10,000~70,000円ほどが相場です。
しかし、比較的短時間で効果を得られるため、急いで白い歯を手に入れたい方には選ばれる方法といえるでしょう。
どのくらい白くなる?オフィスホワイトニングの効果
オフィスホワイトニングによって得られる歯の白さは、個人の歯の色素沈着や元々の歯の色によっても異なります。
しかし、歯科医院でしか取り扱いがない薬剤とライトを使用することで、ホームホワイトニング以上に白くできることが多いです。
具体的に、歯の白さのトーンを20段階で分けると、おおよそ4~6トーンほど白くできます。
デュアルホワイトニングもおすすめ
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを組み合わせることを、デュアルホワイトニングといいます。
即効性があるオフィスホワイトニングの後にホームホワイトニングを定期的におこなうことで、一層歯の美しさを長くキープできます。
ティコニーデンタルオフィスでは、下記の費用でオフィスホワイトニングとホームホワイトニングが可能です。
2つを組み合わせることで、デュアルホワイトニングも可能です。
オフィスホワイトニング(1回) |
¥15,000 |
ホームホワイトニング |
¥30,000 |
ホームホワイトニング用薬液(1本) |
¥3,000 |
自分に合ったホワイトニングで歯を白く美しく
ホームホワイトニングは、効果が見込めて自宅でできるなど、さまざまなメリットがあります。
中でも、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせるデュアルホワイトニングは高い効果が期待でき、長期間歯の白さをキープしたい方に向いています。
ティコニーデンタルオフィスでは、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングも可能です。
歯を白くしたい方は、ぜひ、ティコニーデンタルオフィスにご相談ください。