歯の治療を受ける際に気になるのが、「保険適用」についてです。
歯科診療は治療費が高額になってしまうこともあるので、無理なく支払いが行えるか心配だという方もいるでしょう。
今回は、セラミック治療の費用について解説します。
保険適用の条件や料金相場、治療費を節約するコツもご紹介しますので、セラミック治療を検討しているという方はぜひ参考にしてください。
セラミック治療で保険は適用される?
基本的にセラミック治療では健康保険は適用されませんが、ある条件を満たすことで適用される可能性があります。
セラミックと一口に言っても実はいくつか種類があり、審美性の高い「オールセラミック」の場合、健康保険は適用されません。
しかし、「ハイブリッドセラミック」の場合は、健康保険が適用されることがあります。
セラミック治療で健康保険が適用される条件は、以下の通りです。
・厚生労働省に施設基準の届け出を行い、認可された歯科医院で治療を受ける
・歯科補綴治療に関する専門知識を有していて、さらに3年以上の治療経験を持つ歯科医師が在籍している歯科医院で治療を受ける
・厚生労働省の定める「歯科用CAD / CAM装置」で被せ物を作製する
上記の他にも、被せ物の場合は保険診療となりますが、詰め物は例外なく自由診療となります。
セラミックと歯科用プラスチック(ハイブリッドセラミック)を使用した「CAD / CAM冠」と呼ばれる治療方法であれば保険診療となるので、治療を希望される方は最寄りの歯科医院へ相談してみてください。
セラミック治療の料金相場
歯科医院によってセラミック治療の料金は異なりますが、歯1本あたりの相場は以下の通りです。
保険診療と自由診療に分けてご紹介します。
▼保険診療
・クラウン(被せ物):1万円程度
▼自由診療
・クラウン(被せ物):8~18万円程度
・インレー(詰め物):4~8万円程度
セラミックの中でも、「ハイブリッドセラミック」や「メタルボンド」、「オールセラミック」や「ジルコニアセラミック」など、種類によって料金には差があります。
それぞれの特徴をよく比較して、自身に合った治療を選択しましょう。
保険が適用されるセラミックの特徴
健康保険が適用される「保険診療」では、素材にハイブリッドセラミックが採用されています。
ハイブリッドセラミックのメリットとデメリットをご紹介します。
ハイブリッドセラミック(CAD / CAM冠)のメリット
健康保険が適用されるという以外にも、ハイブリッドセラミックには金属アレルギーが起こらないというメリットがあります。
被せ物の作製には金属が一切使用されないため、アレルギーをお持ちの方でも安心して治療を受けられます。
また、天然歯に近い硬度であることから、噛み合わせる歯を傷付けにくいという点も大きなメリットの一つです。
周囲の歯に悪い影響を与えずに治療が行えるので、歯を健康な状態で長持ちさせたいという方にもおすすめだといえるでしょう。
白色であるハイブリッドセラミックは悪目立ちすることがなく、審美性にも優れています。
被せ物をしたいけれど、金歯や銀歯のように目立つ素材には抵抗があるという方は、ハイブリッドセラミックを選択してください。
ハイブリッドセラミック(CAD / CAM冠)のデメリット
優れたメリットがあるハイブリッドセラミックですが、当然デメリットも存在します。
ハイブリッドセラミックにはプラスチックが含まれているため、経年劣化で歯が黄ばんでしまう可能性があります。
また、純粋なセラミックと比較すると強度が落ちることから、歯ぎしりや食いしばりのように強い力を加えると、割れてしまうこともあるでしょう。
金歯や銀歯のように悪目立ちしないという点がハイブリッドセラミックの魅力ですが、純粋なセラミックと比較するとやや審美性に劣るという点はデメリットだといえます。
調整できる色調に制限があり、天然の歯のような透明感がないため、周囲の歯と馴染まずに浮いてしまう可能性があるという点は理解しておきましょう。
セラミックの料金について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
セラミック治療の料金相場は?種類や費用、クリニックの選び方について徹底解説
保険が適用されないセラミックの特徴
健康保険が適用されない「自由診療」では、オールセラミックが人気です。
次に、オールセラミックのメリットとデメリットをご紹介します。
オールセラミックのメリット
セラミック素材のみを使用して作製された「オールセラミック」には、審美性に優れているというメリットがあります。
天然歯同様の色合いや質感、透明感を再現できることから、周囲の歯とよく馴染む自然な美しさを手に入れられます。
また、陶器と同じ素材であるセラミックは、表面が滑らかで汚れが付着しにくいという点もメリットです。
変色や着色汚れが起こりにくいため、美しい歯を長期間に渡って維持できるでしょう。
ハイブリッドセラミック同様に金属は含まれていないので、金属アレルギーを発症するリスクもありません。
被せ物をすると隙間から菌が入り込み、元の歯がむし歯になることがありますが、歯によくフィットするオールセラミックなら、むし歯を発症するリスクが低いという点も大きな魅力だといえます。
オールセラミックのデメリット
セラミックは陶器と同じ素材であるため、強い力を加えると割れてしまうことがあります。
前歯であればオールセラミックでも構いませんが、強い力が加わる奥歯に被せ物をしたい場合には、強度のある「ジルコニアセラミック」を選択すると良いでしょう。
また、オールセラミックは自由診療であるため、治療費が高額になる傾向にあります。
複数の歯に治療を施すと数十万円という高額な費用がかかってしまうので、無理なく治療費を支払えるか、事前に確認しておくことをおすすめします。
比較的汚れが付着しにくい素材ではあるものの、放置すれば天然歯同様にむし歯や歯周病を発症するでしょう。
治療後にも定期的に歯科医院を訪れて、メンテナンスを受ける必要があります。
セラミック治療の費用を安く抑えるポイント
セラミックを用いた治療を希望しているものの、なるべく治療費は節約したいという方は少なくないでしょう。
最後に、セラミックの治療にかかる費用を安く抑えるポイントをいくつかご紹介します。
医療費控除を申請する
セラミック治療に限らず、年間に支払った医療費が総額で10万円を超えた場合は、医療費控除を申請できます。
翌年の確定申告で申請することで、支払った医療費の一部を還付金として受け取れる制度で、収入の5%を越えた場合にも申請が可能です。
医療費控除を利用するためには領収書やレシートが必要となるので、翌年の確定申告まで紛失しないように注意しましょう。
治療費自体を安くすることはできませんが、医療費控除を利用することで支払った治療費の一部を取り戻せます。
セラミック治療にかける費用負担を軽減したいという方は、ぜひ申請を行ってください。
ハイブリッドセラミックを選択する
上述した通り、セラミック治療は選択する素材によって費用が異なります。
少しでも費用を節約したいという方は、健康保険が適用される「ハイブリッドセラミック」を選択すると良いでしょう。
オールセラミックと比較すると、費用に10万円以上の差がつくことも珍しくないので、治療費を安価に抑えることを最優先に考えた場合はハイブリッドセラミックがおすすめです。
複数の歯科医院へ相談する
健康保険が適用されない自由診療の料金は、それぞれの歯科医院が独自の料金を自由に設定できます。
そのため、同じオールセラミックの治療であっても、料金設定に数万円もの差が出ることは珍しくありません。
費用を極力節約したいという方は、複数の歯科医院を対象にセラミック治療の料金を比較してみましょう。
安価に治療を受けられる歯科医院を探すことも大切ですが、料金だけでなくサービス内容にも注目してください。
料金が安価であっても、サービス内容が充実しておらず、後々オプションとして追加料金を請求されることもあります。
料金とサービス内容を照らし合わせて、費用対効果が高い歯科医院が理想だといえます。
セラミックについてさらに詳しく知りたいという方は、下記ページもご覧ください。
セラミック治療の料金相場は?種類や費用、クリニックの選び方について徹底解説
セラミック治療はティコニーデンタルオフィスへお任せください
天然歯に近い形で失った歯を補いたいという方には、セラミックがおすすめです。
素材によっては保険診療で治療を受けることも可能なので、自由診療との違いを理解した上で、最適な治療方法を選択しましょう。
セラミック治療を希望する方は、ティコニーデンタルオフィスへお任せください。
患者様の予算に合わせて、最適な治療方法をご提案いたします。
セラミックの治療費を知りたい、治療の詳細について知りたいという方も、まずはお気軽にカウンセリングをご予約ください。
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