インプラント

2024.08.28

インプラントとブリッジの違いとは?それぞれの特徴や治療の選択方法について解説

インプラントとブリッジの違いとは?それぞれの特徴や治療の選択方法について解説

歯を根元から失ってしまった場合は、審美性や機能性を補う方法を検討する必要があります。

インプラントやブリッジといった治療が有効だと知っていても、両者の違いがよくわからないという方もいるのではないでしょうか。

今回は、インプラントとブリッジを比較して、それぞれの特徴をご紹介します。

どちらの治療が適しているのか知りたいという方は、ぜひご一読ください。

 

目次

 

インプラントとブリッジとは?

そもそもインプラントとブリッジは、どのような治療方法なのでしょうか。

まずはそれぞれの特徴をご紹介します。

インプラントの特徴

歯を失った部分に人工歯根を埋め込み、さらに人工歯を取り付ける方法を「インプラント」といいます。

人工歯根には、チタンのような骨と結合しやすい金属が採用されているため、顎の骨を支えにしっかりとした土台で人工歯を支えることができます。

インプラントの最大の特徴は、天然歯と変わらない見た目や噛み心地を再現できるという点です。

また、周囲の歯を支えとしないことから、他の健康な歯に悪い影響を与えないという点も大きな魅力だといえるでしょう。

ブリッジの特徴

失った歯に隣接する健康な歯を削り、連結した3~4本程度の人工歯を取り付ける方法を「ブリッジ」といいます。

外科手術のような大掛かりな処置は必要とせず、入れ歯と比較すると自然な見た目に仕上がるという点が大きな特徴です。

ただし、ブリッジの支えとして、健康な歯を11.5mm程度削らなければならないという点には注意が必要です。

一時的には失った歯の代わりになりますが、歯の将来や健康を考えるとリスクのある治療だといえるでしょう。

インプラントについてさらに詳しく知りたいという方は、下記ページもご覧ください。

【不安解消】インプラントはやめたほうがいいといわれるのはなぜ?

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インプラントとブリッジの違い

インプラントとブリッジの違い

治療方法や治療費、審美性や機能性など、インプラントとブリッジには多くの相違点があります。一つずつ詳しく解説します。

①治療方法

インプラントとブリッジの治療方法を比較すると、外科手術を伴うのか否かといった点が大きな違いとして挙げられます。

顎の骨に人工歯根を取り付けるインプラントでは、外科手術が必要となります。

歯茎を切開したり、顎の骨にドリルで穴を開けたりする処置が必要となるため、ブリッジと比較すると大掛かりな治療方法だといえるでしょう。

一方、失った歯の両隣の歯を削って義歯の土台とするブリッジでは、外科手術は不要です。

歯茎や顎の骨を傷付けずに義歯を取り付けられることから、体への負担は軽減できます。

②治療費

基本的に審美性が重視されるインプラントは、健康保険が適用されない「自費診療」となります。

1本あたり3040万円程度の費用がかかりますが、その全てを自己負担する必要があるという点は理解しておきましょう。

一方、機能性が重視されるブリッジは、健康保険が適用される「保険診療」になります。

オールセラミックのような高価な素材を選択すると自費診療になりますが、レジンのように保険診療内で選択できる素材であれば、保険診療での治療が可能です。

治療費の13割程度を負担すれば良いので、歯1本あたり12万円程度で治療が受けられます。

自費診療であっても515万円程度で治療が受けられるため、インプラントよりもブリッジの方が費用を節約できるでしょう。

③治療期間

外科手術を伴うインプラントは、半年から1年程度の治療期間がかかります。

手術自体は1日で完了しますが、顎の骨と人工歯根が結合するのを待って人工歯を取り付ける必要があるため、治療自体が完了するまでに半年から1年程度の期間を要するのです。

一方、自身に合う義歯を作製して取り付けるブリッジは、12ヵ月程度で治療が完了します。

治療を簡潔に済ませたいという場合には、ブリッジを選択すると良いでしょう。

④審美性

治療方法や治療費を比較すると、ブリッジの方が良いと思われるかもしれませんが、インプラントにはブリッジでは得られないメリットが存在します。

外科手術を伴ったり、高額な治療費がかかったりしてもインプラントが選ばれている理由は、「優れた審美性」にあります。

ブリッジも素材によっては美しい見た目を再現できますが、インプラントの美しさには敵わないといわれています。

インプラントは天然歯に近い色合いや質感を再現できる上に、周囲の歯ともよく馴染むため、仕上がりに違和感を抱くことはないでしょう。

天然歯を取り戻したかのような自然な仕上がりが期待できます。

⑤機能性

優れた審美性の他にも、インプラントには「高い機能性」が得られるというメリットも存在します。

インプラントは顎の骨にしっかりと人工歯を固定するため、咀嚼機能に優れています。

天然歯と変わらない噛み心地を体験できる上に、強い力を入れて噛んでも簡単に破損しません。

一方、ブリッジは周囲の歯を支えとしていますが、歯を失った部分は宙に浮いているため、強い力を入れて噛むことは難しいです。

無理に力を入れて噛むと、破損したり外れたりする恐れがあるため、食べ物や食べ方が制限されるという点には注意が必要です。

天然歯と変わらない機能性を取り戻したいという方は、インプラントを選択してください。

⑥リスク

インプラントやブリッジに限られたことではありませんが、治療にはリスクを伴います。

インプラントでは外科手術が行われるため、手術中に神経や血管を損傷する可能性があります。

また、人工歯根が骨に定着しなかったり、「インプラント周囲炎」と呼ばれる歯周病に似た症状が現れたりすることもあるでしょう。

ブリッジの場合は、隣接する歯を削ることから、土台となる両隣の歯が脆くなったり、むし歯や歯周病を発症したりするリスクが高まります。

それぞれのリスクをしっかりと理解した上で、信頼できる歯科医院で治療を受けましょう。

⑦平均寿命

歯科治療を受ける際には、治療後のメンテナンスや歯の寿命についても考えておくことが大切です。

インプラントの平均寿命は半永久的といわれるほど長く、10年以上が目安となります。

メンテナンス状況や生活習慣で寿命は異なりますが、治療を受けた方の85%以上が、20年以上経ってもインプラントを失っていないという調査結果も存在するのです。

一方、ブリッジの平均寿命は、7~10年程度だといわれています。

被せ物の素材やメンテナンス状況に寿命は左右されるため、23年程度で寿命を迎える方も少なくありません。

メンテナンスに力を入れていたとしても、10年を越えると少しずつ劣化が進むでしょう。

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治療の選択方法:インプラントがおすすめの方

インプラントがおすすめの方

両者の違いはわかりましたが、どちらの治療が自身に適しているのかわからないという方もいるでしょう。

まずは、インプラント治療が適している方の特徴をご紹介します。

健康な歯を残したい

インプラントは顎の骨を支えとするため、他の健康な歯を削る必要はありません。

人工歯の取り付けのために周囲の歯を傷付けることはないので、健康な歯を残すことが可能です。

ブリッジにもいえることですが、インプラントは埋め込む部分に歯根が残っていると治療が行えません。

そのため、不要な歯根を抜歯することがあるという点は理解しておきましょう。

他の歯に負担をかけたくない

噛む力は歯に大きな負担をかけることから、ブリッジのように周囲の歯を支えにすると、健康な歯が脆くなってしまう可能性があります。

しかし、インプラントは歯にかかる負担を人工歯根と顎の骨で受け止めます。

健康な歯に大きな負担をかける心配がないというのも、インプラントの大きな魅力だといえるでしょう。

歯の健康を損なわずに治療を行いたいという方は、インプラントを選択してください。

メンテナンスを簡単に済ませたい

インプラントは独立している装置であるため、メンテナンスを行う際にも他の健康な歯に影響を与える心配はありません。

再治療が必要となった場合にも、インプラントを埋め込んでいる箇所にのみ処置を行えば良いことから、複数本の歯に対するアプローチは不要です。

メンテナンスや再治療に時間や費用をかけたくないという方は、インプラントを選択すると良いでしょう。

インプラントについてさらに詳しく知りたいという方は、下記ページもご覧ください。

インプラント治療の費用は高い?1本あたりの相場や内訳、支払いのポイントを徹底解説

治療の選択方法:ブリッジがおすすめの方

ブリッジがおすすめな方

インプラント治療は自身の希望に合っていないという方は、治療の選択肢を広げましょう。次に、ブリッジ治療が適している方の特徴をご紹介します。

外科手術は受けたくない

ブリッジ治療では、失った歯の両隣に位置する歯を削って義歯を固定します。

そのため、歯茎を切開したり、顎の骨に穴を開けたりする外科手術は不要です。

一般的な被せ物と同様の手順で治療が行われることから、体に大きな負担をかけずに治療を行いたいという方には、インプラントよりもブリッジの方がおすすめです。

短期間で治療を終えたい

インプラントの場合、半年以上の治療期間を必要としますが、ブリッジの場合は1ヵ月程度で治療が完了します。

抜歯を行うと治療期間は伸びますが、それでも2ヵ月以内には完了するでしょう。

治療に多くの時間をかけられない、短期間で治療を完了させたいという方は、ブリッジを選択してください。

治療費を節約したい

ブリッジの最大のメリットは、選択する素材によって健康保険が適用されるという点です。

インプラントは歯1本あたり3040万円程度の費用がかかりますが、保険診療でブリッジの治療を受けると23万円程度に費用を抑えられます。

治療費を少しでも節約したいという方は、ブリッジを選択しましょう。

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インプラントやブリッジに関するご相談はティコニーデンタルオフィスへ

インプラントとブリッジ、2つの治療にはそれぞれメリットとデメリットが存在します。

短期的にみれば、費用負担が少なく治療期間が短いブリッジの方が魅力的ですが、長期的にみれば、天然歯と変わらない審美性や機能性を再現できるインプラントの方が魅力的だといえます。

それぞれの違いをよく理解して、自身に最適な治療方法を選択しましょう。

インプラント治療に興味があるという方は、ティコニーデンタルオフィスへご相談ください。

日本口腔インプラント学会の専修医である当院院長が、患者様に最適な治療方法をご提案いたします。

 

関連ページ:ティコニーデンタルオフィスの院長・スタッフについて

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インプラントの治療費を知りたい、治療の詳細について知りたいという方も、まずはお気軽にカウンセリングをご予約ください。

 

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