歯科治療を受ける際に気になるのが、「いつまで持つのか」という点です。
長持ちする治療方法としてセラミックが注目されていますが、どの程度の期間維持できるのでしょうか。
老後まで問題なく使用できるのでしょうか。
今回は、セラミック歯の寿命について解説します。
長持ちさせる方法や注意点も併せてご紹介しますので、治療を検討している方はぜひご一読ください。
セラミックの寿命は10~20年程度
素材の種類によって耐用年数は異なりますが、セラミックの寿命は10~20年程度だといわれています。
素材ごとの耐用年数の目安は、以下の通りです。
- ・オールセラミック:10〜15年
- ・ジルコニアセラミック:10〜15年
- ・メタルボンドセラミック:8〜10年
- ・ラミネートベニア:10〜20年
セラミックは耐久性に優れた素材ではありますが、長い年月使用すると劣化してしまいます。
老後まで長く維持したいという方は、自宅でしっかりとケアを行った上で、歯科医院でも定期的にメンテナンスを受けましょう。
セラミック歯の寿命が縮む原因
天然歯でも寿命が縮んでしまうことがありますが、セラミック歯も同じです。
ラミック歯の寿命が縮む原因は、一体何なのでしょうか。
詳しく解説します。
強い力や衝撃が加わる
陶器と同じ素材で作られているセラミックは、強い力を加えたり、瞬間的に衝撃が加わったりすると、割れてしまうことがあります。
硬い食べ物を食べたり、転倒したりすると破損の原因となるので、十分に注意してください。
ラグビーやボクシングなどの顔に衝撃が加わるスポーツや、バレーやサッカーなどのボールを使ったスポーツをする習慣があるという方は、特に注意が必要です。
スポーツを行う際にはスポーツ用のマウスピースを使用して、歯を保護しましょう。
歯ぎしり・食いしばり
普段から歯ぎしりや食いしばりをする癖があるという方も、セラミックの寿命を縮めてしまうため注意が必要です。
日常的に歯ぎしりや食いしばりを行っていると、長期間に渡ってセラミック歯に負担をかけることになります。
歯が欠けてしまったり、割れてしまったりすることがあるので、改善を心がけましょう。
歯ぎしりや食いしばりは、セラミック歯の寿命を縮めるだけでなく、顎関節症や頭痛、肩こりの原因にもなります。
自力での改善が難しい場合には、歯科医院へご相談ください。
噛み合わせの変化
年齢を重ねると体の様々な箇所に変化が現れますが、口腔内も例外ではありません。
加齢によって歯茎が下がると歯を支えることが難しくなり、噛み合わせのバランスが崩れてしまいます。
場所によってはセラミック歯に強い力が加わることになるため、欠けてしまったり、割れてしまったりすることがあるでしょう。
歯科医院で定期的にメンテナンスを受けて、問題が生じていないか確認してもらってください。
噛み合わせに違和感を覚えたら、早急に歯科医院を受診して調整してもらうことが大切です。
セラミック歯を老後まで長持ちさせる方法
老後まで長持ちさせるためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
セラミック歯を長持ちさせるコツをいくつかご紹介します。
セルフケアを行う
セラミック歯を長持ちさせたいという方は、自宅でのセルフケアに力を入れましょう。
天然歯と同様に、専用のアイテムを使用してケアを行うことをおすすめします。
口腔内のケアに役立つアイテムは、以下の通りです。
- ・歯ブラシ
- ・歯間ブラシ
- ・デンタルフロス
- ・マウスウォッシュ
セラミック歯自体は汚れが付着しにくいものの、歯と歯の間や、歯と歯茎の間には汚れが溜まりやすい傾向にあります。
ヘッドの小さい歯ブラシで丁寧に磨き、歯ブラシでは届きにくい部分は、歯間ブラシやデンタルフロスを使用して汚れを落としましょう。
ケアの最後に殺菌・洗浄ができるマウスウォッシュを使用すると、より効果的です。
劣化しにくい素材を選ぶ
セラミックと一口に言っても様々な種類が存在し、それぞれ特徴が異なります。
老後まで長持ちさせたい場合には、劣化しにくい素材を選んでおくことが大切です。
セラミックの中でも、人工ダイヤモンドとも呼ばれるジルコニアを使用した「ジルコニアセラミック」は、耐久性に優れ、劣化が起こりにくいといわれています。
セラミックの中では治療費が高額ですが、丁寧にケアやメンテナンスを行えば10年以上持ちます。
素材を選ぶ際には、費用の安さだけでなく費用対効果を考慮してください。
マウスピースを装着する
歯ぎしりや食いしばりへの対策として有効なのが、「マウスピース(ナイトガード)」です。
日中であれば意識的に癖を改善することも可能ですが、就寝中には意識的に改善することはできません。
就寝中の歯ぎしりや食いしばりへの対策を行いたいという方は、歯科医院へ相談してマウスピースを作製してもらいましょう。
マウスピースでセラミック歯はもちろん、天然歯も保護できるので、歯全体の健康維持に役立ちます。
定期的にメンテナンスを受ける
セラミック歯を老後まで長持ちさせるためには、定期的にメンテナンスを受ける必要があります。
滑らかで汚れが付きにくいという点がセラミックのメリットですが、むし歯や歯周病のリスクが全くないというわけではありません。
天然歯同様にしっかりとケアを行っているつもりでも、気付かぬうちに磨き残しが発生してプラーク(歯垢)や歯石が蓄積してしまうことがあります。
むし歯や歯周病になると、治療のためにセラミック歯を取り外して、新しく作り直さなければならないこともあります。
天然歯の健康を守るためにも、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けましょう。
セラミック歯に関するよくある質問
セラミック歯の寿命についてはわかりましたが、他にも不安や疑問を抱えているという方もいるのではないでしょうか。
最後に、セラミックに関するよくある質問をQ&A形式でご紹介します。
歯茎の黒ずみは治せる?
金属素材が含まれているセラミックを選択すると、歯茎が黒くなることがあります。
金属が原因となって黒ずみが発生している場合は、セラミックの素材を変更したり、レーザー治療を受けたりすると徐々に色を戻せます。
黒ずみが心配だという方は、「オールセラミック」や「ジルコニアセラミック」のように、金属が一切使用されていない素材を選択しておくと良いでしょう。
セラミックは変色する?
基本的に「オールセラミック」や「ジルコニアセラミック」は変色しにくいですが、「ハイブリッドセラミック」は変色する可能性があります。
ハイブリッドセラミックには微粒子のレジン(プラスチック樹脂)が混ぜられているため、長い時間が経つと変色してしまう可能性があるのです。
白く美しい歯を長く維持したいという方は、オールセラミックやジルコニアセラミックを選択してください。
破損以外にもトラブルが起こる?
セラミック歯自体にトラブルが起こることは稀ですが、歯周病を発症して悪化すると、歯が抜けてしまったり、歯の根元の骨が溶けてしまったりする可能性があります。
天然歯同様に、セラミック歯にも丁寧なケアが求められます。
歯周病を発症すると歯の寿命が短くなってしまうので、自宅でケアを行うことはもちろん、歯科医院でも定期的にメンテナンスを受けるように心がけましょう。
セラミックの治療を希望する方はティコニーデンタルオフィスへ
審美性や機能性に優れ、長持ちすることから支持されている素材がセラミックです。
長持ちさせるコツを押さえて、老後まで健康的に維持しましょう。 セラミック歯に興味がある、治療を希望しているという方は、ティコニーデンタルオフィスへご相談ください。
患者様の状態に合わせて、最適な治療方法をご提案いたします。
治療を受けようか迷っている、セラミックも良いが他の素材にも関心があるという方も、まずはお気軽にご相談ください。
セラミック歯について知りたいという方は、まずはお気軽にカウンセリングをご予約ください。
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