黄ばんだ歯を白くする効果があることから人気が高いホワイトニングですが、施術受けた方の中には「後悔した」という声もあります。
医療行為にはリスクも伴いますが、ホワイトニングではどのようなリスクが想定されるのでしょうか。
今回は、ホワイトニングの失敗談や注意点、施術を成功させる方法について解説します。
歯の着色汚れが気になるけれど、治療を受けようか否か迷っているという方はぜひご一読ください。
ホワイトニングの失敗談
施術を受けた方の中には「後悔している」という声もありますが、具体的にどのような点に問題があったのでしょうか。
ホワイトニングの失敗談を5つご紹介します。
①知覚過敏の症状が出た
歯の表面は、「ぺリクル」と呼ばれるタンパク質の膜で覆われています。
しかし、ホワイトニングの施術を受けた後には、薬剤の影響で一時的に剥がれてしまいます。
ぺリクルが剥がれることで、冷たいものを食べたときや歯ブラシの毛先が当たったときなどにしみて、いわゆる「知覚過敏」の症状が現れることがあるのです。
痛みが出る状態は、治療をせずとも1~2日程度で自然に治まります。
ただし、施術を受ける前からすでに知覚過敏であった場合は、症状が悪化することもあるでしょう。
②歯茎に痛みが出た
歯科医院が行っているホワイトニングの施術では、市販品とは異なり、濃度の高い薬剤が使用されています。
そのため、施術中に薬剤が歯茎に付着すると、ピリピリとした痛みを感じることがあるのです。
通常、歯科医院が行う「オフィスホワイトニング」では、事前に歯茎を保護してから施術を行います。
しかし、保護が十分でないと痛みを感じることがあるでしょう。
歯茎に痛みを感じたとしても、数時間~1日程度で自然に治まります。
施術中に痛みを感じた場合は薬剤を拭き取る必要があるので、すぐに歯科医師へ伝えてください。
③希望する白さにならなかった
「せっかく施術を受けたのに、思ったよりも歯が白くならなかった」という方もいるでしょう。
歯科医院で行うホワイトニングで効果を実感できなかった場合は、施術回数が少ない可能性があります。
個人差があるため、歯がどの程度白くなるのかは、実際に施術を行ってみなければわかりません。
1回で歯が白くなる方もいれば、複数回施術を受けなければ白くならない方もいます。
2~3回施術を受けると効果を実感しやすくなるといわれているので、希望する白さを目指したいという方は、再度施術を受けて様子を見ましょう。
④歯に色ムラができた
ホワイトニングの施術を受けた後に歯の一部分だけ過度に白くなり、点や縦線のように見えることがあります。
白い点は「ホワイトスポット」、縦線は「バンディング」と呼ばれていて、施術前から歯に色ムラがある場合に発生します。
施術直後には目立った状態になって不安を感じますが、数日経つと自然に馴染むでしょう。
2回、3回と繰り返し施術を受けると歯全体が白く明るく変化するので、色ムラが気にならなくなるケースが多いです。
施術回数を重ねて、周囲の歯の色合いに馴染むのを待ちましょう。
⑤歯の黄ばみが悪化した
ホワイトニングの施術を受けることで、歯を白くするどころか黄ばみが悪化することがあります。
施術の直後は、歯の表面を保護する「ぺリクル」が一時的に剥がれてしまいます。
そのため、色の濃い食べ物や飲み物を口にすると、色素沈着が起こって歯が黄ばんでしまうことがあるのです。
施術を受けた直後、特に24時間は食べ物や飲み物を選んで摂取しましょう。
ホワイトニングを成功させる方法
施術での失敗を防ぐためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
ホワイトニングを成功させる方法をご紹介します。
知覚過敏になりやすい部分は施術前に保護
薬剤がしみて痛みを感じやすい部位に関しては、事前に保護することができます。
保護材を塗布するという処置方法で、施術中の痛みを緩和することが可能です。
元々知覚過敏である方や、歯にヒビ・亀裂が入っている方は、薬剤がしみて痛みが出やすい傾向にあるでしょう。
また、むし歯や歯周病がある方、歯の象牙質が露出している方も痛みが出やすいですが、保護材を塗布することで緩和できます。
ホワイトニングの施術前に、歯科医師にしみやすい部位をチェックしてもらいましょう。
施術中に痛みを感じたらすぐに伝える
歯科医院が採用しているホワイトニングの薬剤は、濃度が濃いため、歯茎に付着すると火傷のような痛みを感じることがあります。
歯茎は事前に保護材でカバーしますが、保護材が上手く付着していないと痛みを感じるのです。
施術中に痛みを感じた場合は、すぐに施術者に伝えましょう。
薬剤を早めに拭き取ることで痛みを防げるので、手を挙げて施術者に伝えてください。
施術中は会話ができないため、事前に痛みの伝え方を施術者と決めておくと良いでしょう。
施術後は着色しやすい飲食物を避ける
ホワイトニングの施術後24時間は、色素沈着が起こりやすい状態にあります。
食べ物や飲み物によってホワイトニングの効果が弱まってしまうことがあるので、以下の飲食物は避けましょう。
- ・コーヒー
- ・ワイン
- ・紅茶/緑茶
- ・チョコレート
- ・カレー
- ・ソース/ケチャップ
- ・豆腐/豆乳
色の濃い飲食物はもちろんですが、ポリフェノールを含むイソフラボンにも注意が必要です。
豆腐や豆乳は色自体は白いものの、実は歯の黄ばみの原因となるので、施術後には摂取しないように注意してください。
ホワイトニングが向かない方の特徴
大掛かりな施術ではありませんが、人によってはホワイトニングが受けられないケースもあります。
ホワイトニングの施術が向かない方の特徴をご紹介します。
妊娠中・授乳中の方
ホワイトニングで母体や胎児・乳児に影響が出たという具体的な事例はありませんが、妊娠中・授乳中には施術を避けた方が良いでしょう。
特に妊娠中は、ホルモンバランスが乱れて口腔内の環境が変化しやすいという特徴があります。
どのようなトラブルが発生するか予測もできないため、ホワイトニングを希望する方は、出産や授乳期間が終わってから施術を受けてください。
妊娠中にはむし歯や歯周病を発症しやすくなるので、落ち着いてから改めて歯科医院で検診を受けることをおすすめします。
治療歯がある方
むし歯や歯周病などの治療歯があると、痛みを感じやすくなります。
むし歯の治療とホワイトニングの両方を希望する場合は、むし歯の治療が優先されるため、すぐにホワイトニングの施術を受けることはできません。
セラミック歯を入れる場合は、ホワイトニングの施術を終えた後で、白くなった歯に合わせて補填物(詰め物・被せ物)が作製されます。
薬剤で補填物を白くすることがはできないので、セラミック治療とホワイトニングの両方を希望する場合は、事前に歯科医師に伝えておきましょう。
無カタラーゼ症の方
ホワイトニングの薬剤には、「過酸化水素(尿素)」が含まれています。
一般の方にとっては害の少ない成分であり、飲んでしまったとしても少量であれば問題ありません。
しかし、「無カタラーゼ症」の方に薬剤を使用すると、口腔内が腫れたり、口腔内の細胞が壊死したりする可能性があります。
無カタラーゼ症の方は、過酸化水素を分解する酵素「カタラーゼ」が体内に存在しないため、ホワイトニング施術は禁止されています。
自身が無カタラーゼ症かわからない場合は、オキシドールを傷口に塗布するという方法で調べることが可能です。
塗布した際に白い泡が立たない場合は、無カタラーゼ症を疑いましょう。
ホワイトニングの注意点
施術で後悔しないためには、事前にリスクやデメリットを理解しておくことが大切です。
ホワイトニングの施術を受ける前に知っておきたい注意点をいくつかご紹介します。
効果は永久には続かない
一度歯を白くしても、生活を送る中で再び歯に黄ばみが発生します。
ホワイトニングの効果は永久ではなく、白さを維持するためにはメンテナンスが必要です。
色戻りを防ぎ、白さをキープするために再度ホワイトニングを行うことを「タッチアップ」といいます。
歯の白さを維持したいという方は、半年に一度を目安に歯科医院でタッチアップを受けましょう。
効果には個人差がある
同じ施術を受けたとしても、効果の現れ方には個人差があります。
1回で十分に効果を実感できる方もいれば、複数回の施術が必要になる方もいるでしょう。
また、どの程度歯を白くしたいのかによっても、受ける施術回数は異なります。
ナチュラルに見えるようにあまり歯を白くしたくないという場合は、1回の施術でも満足いく可能性があります。
しかし、歯を明るく真っ白にしたいという場合には、複数回の施術が必要です。
ホワイトニングのお悩みはティコニーデンタルオフィスへご相談ください
歯を白くする治療方法として人気が高いホワイトニングですが、他の歯科治療同様、リスクやデメリットも存在します。
後悔することがないように、事前に正しい知識を学んでおくことが大切です。
ホワイトニングに興味がある、受診を検討しているものの不安を感じているという方は、ティコニーデンタルオフィスへご相談ください。
歯科医師がリスクやデメリットについてご説明した上で、患者様に最適な治療方法をご提案いたします。
ホワイトニングの治療費を知りたい、治療の詳細について知りたいという方も、まずはお気軽にカウンセリングをご予約ください。
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