黄ばんだ歯を白く美しい歯に戻せるホワイトニングは、歯科治療の中でも人気の高い施術です。

外科手術のような大掛かりな施術は必要としないため、他の治療方法と比較するとハードルが低いといえますが、施術を受けた後には注意しなければならないことがあります。

ホワイトニングの施術を受けた場合、いつから食事ができるのでしょうか。

また、どのような食べ物に注意しなければならないのでしょうか。

今回は、ホワイトニング後の食事のタイミングについて解説します。

施術後に口にしても良い食べ物や、避けた方が良い食べ物もご紹介しますので、ぜひご一読ください。

 

 

施術を受けた後でも、食事をすること自体に問題はありません。

しかし、飲食物は選ぶ必要があります。

通常、歯の表面は「ぺリクル」と呼ばれる薄い皮膜で覆われていますが、ホワイトニング後は一時的に剥がれた状態になります。

歯を保護することができず、着色が起こりやすい状態にあるため、食事には注意が必要です。

ぺリクルは、施術後24～48時間程度で自然に再生するといわれていますが、再生スピードは人によって異なります。

ホワイトニング後48時間は、着色が起こりやすい飲食物は口にしないように注意してください。

施術を受けた後でも食事自体は可能ですが、飲食物は選ぶ必要があります。

主に歯への着色を防ぐためですが、それ以外にも飲食物を制限する理由が存在します。

その他の理由についても把握しておきましょう。

刺激に敏感になるため

ホワイトニングの施術によってぺリクルが剥がれると、着色が起こりやすくなるだけでなく、外部からの刺激に敏感になります。

ぺリクルは酸による浸食から歯を保護する役割も持つため、レモンや酢のように酸味の強い飲食物を口にすると、刺激となって痛みを感じることがあるのです。

食事の内容によっては、飲食物を口にするだけで強い痛みを感じることがあるので、十分に注意してください。

歯が乾燥するため

施術後には一時的にぺリクルが剥がれてしまいますが、他にも、歯が乾燥した状態になります。

施術中に長時間口を開いていることや、施術で使用した薬剤が歯の乾燥を招くことが原因として考えられます。

歯が乾燥した状態にあると、通常の歯よりも着色が起こりやすくなることから、飲食物を制限する必要があるのです。

歯が通常の状態に戻るには、ぺリクルの再生と同程度の時間が必要だといわれています。

施術後48時間は、着色が起こりやすい飲食物は避けるように心がけましょう。

施術を受けた後には、避けた方が良い飲食物が存在します。

気付かないうちに口にしてしまわないように、事前に避けるべき飲食物を把握しておきましょう。

色の濃い飲食物

ホワイトニング後48時間は着色が起こりやすいため、色の濃い食べ物や飲み物には注意が必要です。

口にして良いものか否か見分けがつかないという場合には、「白い布に付着したら困る飲食物は避ける」と覚えておくと良いでしょう。

具体的には、以下の例を参考にしてください。

ポリフェノールを含む飲食物

ポリフェノールは歯の表面を覆っているペリクルと結びつく性質を持つため、ステイン（着色汚れ）が発生しやすくなります。 歯の着色を防ぐためにも、ポリフェノールを含む飲食物は避けるように心がけましょう。 また、ポリフェノールの一種であるイソフラボンにも注意が必要です。 イソフラボンを含む飲食物は、色が薄くとも着色が起こりやすくなるので、ホワイトニング後には口にしないように注意してください。 ポリフェノール（イソフラボン）が含まれる飲食物の例は、以下の通りです。

酸味の強い飲食物

酸味のある食べ物は、刺激となって歯に痛みを発生させます。

歯のエナメル質が溶けてしまう「脱灰」という現象によって、着色やむし歯が発生しやすくなるので、施術後には避けるように心がけましょう。

酸味の強い飲食物の例は、以下の通りです。

基本的にホワイトニングの施術を受けたすぐ後でも、ポリフェノールや酸を含まない色の薄い飲食物であれば、口にしても問題ありません。

具体的に何を摂取すれば良いのかわからないという方は、以下を参考にしてください。

▼摂取しても良い食べ物

▼摂取しても良い飲み物

飲食物を制限する他にも、ホワイトニング後には食事の際に注意すべき行動があります。

施術の効果を台無しにしてしまわないように、食事の際の注意点についても把握しておきましょう。

食事の前や食事中にこまめに水を飲む

歯が乾燥した状態にあると、着色が起こりやすくなります。

食事の前や食事中には、積極的に水を飲むように心がけましょう。

食事の前にはコップ一杯程度の水を飲んで、歯の表面の乾燥を解消しておきます。

飲食物で着色が起こらないように、食事中にも定期的に水を口にするようにしてください。

色の濃い飲み物を口にする際にはストローを使用する

コーヒーや炭酸飲料水などの色の濃い飲み物を摂取する際には、ストローを使用しましょう。

ストローを使用することで、飲み物が歯に触れるのを防げます。

着色を完全に防ぐことは難しいものの、コップから直接飲み物を口にするよりも着色が起こりにくくなるでしょう。

ストローを使用する際には、先を喉の近くまで入れて飲むのがポイントです。

食事の後には口腔内のケアを行う

食事を終えた後には、口腔内のケアを行いましょう。

歯の表面に付着した汚れを取り除くことで、着色が防げます。

また、歯間や歯と歯茎の間などに挟まった食べかすを除去することで、むし歯や歯周病の予防にも繋がります。

外出先で歯を磨くことが難しい場合は、食後にうがいを行うか、水を口にしましょう。

歯ブラシを使用したケアのような効果は得られませんが、ある程度着色を防ぐことができます。

せっかく施術を受けたのなら、少しでも長く効果を維持したいものです。

最後に、ホワイトニングの効果を長持ちさせるコツをいくつかご紹介します。

ホワイトニング歯磨き粉を使用する

市販の歯磨き粉の中には、ホワイトニング効果を持つものも存在します。

歯科医院で受けるホワイトニング施術のような効果は期待できませんが、着色汚れを浮かせて落とすことができます。

毎日使用することで歯に着色が起こりにくくなり、ホワイトニング効果を持続させられるでしょう。

どの歯磨き粉を選べば良いのかわからないという方は、歯科医院で販売されているものを購入すると良いでしょう。

歯科医院で定期検診を受ける

口腔内のケアを入念に行っていても、時間が経つと着色汚れが発生したり、プラーク（歯垢）や歯石が付着したりします。

ホワイトニングの効果を長持ちさせたいという方は、3ヵ月に1回を目安に歯科医院で定期検診を受けましょう。

歯科医院では、専用の歯科用器具を使用して歯に付着した汚れを除去してもらえます。

日頃行っているブラッシングでは除去できない汚れも取り除いてもらえるので、むし歯や歯周病を予防するためにも、定期的にチェックしてもらうことが大切です。

ホワイトニング後に色戻りが起こってしまった場合は、再度施術を行う「タッチアップ」を受けてください。

歯の黄ばみを取り除いても、施術後に色の濃い飲食物を摂取するとホワイトニングの効果が薄れてしまいます。

施術を受けた後には、少しでも長く効果を維持できるように食事に注意しましょう。

ホワイトニングの施術を希望する方は、ティコニーデンタルオフィスへご相談ください。

当院の院長が、患者様の歯の状態に合わせて最適な治療方法をご提案いたします。

ホワイトニングの治療費を知りたい、治療の詳細について知りたいという方も、まずはお気軽にカウンセリングをご予約ください。

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