歯の黄ばみは、歯ブラシやマウスウォッシュでは落とすことができません。
歯を白くするためには、ホワイトニング施術を受ける必要があります。
黄色くなってしまった歯を白く戻せるという点がホワイトニングの魅力ですが、その一方で、歯に悪い影響をもたらすという声もあります。
ホワイトニングは、歯にどのような影響を与える施術なのでしょうか。
今回は、歯がもろくなるといわれる理由や施術を受ける際の注意点について解説します。
ホワイトニング施術で歯がもろくなる?
悪い噂を耳にして不安を感じているという方もいるかもしれませんが、ホワイトニングの施術を受けたからといって、歯がもろくなるようなことはありません。
ホワイトニングの施術では、主に「過酸化水素」や「過酸化尿素」を用いて黄ばみの色素を分解し、歯を白くするという方法が採用されています。
歯科医院で使用されている薬剤は、市販のホワイトニング製品よりも成分濃度が高いという点が特徴です。
市販品に比べると効果が高く、長持ちするというメリットがある半面、人によっては刺激や痛みを感じてしまうことがあります。
このマイナスな面が噂となって広まった結果「歯に悪い」、「歯がもろくなる」という発想が生まれたのでしょう。
歯科医師の指導の下、正しい方法で薬剤を使用している限り、健康な歯に悪い影響を与えることはありません。
ホワイトニングで歯がもろくなるといわれる理由
インターネット上では、ホワイトニング施術に関する良くない噂が散見されます。
噂の原因として考えられる理由をいくつかご紹介します。
歯にしみて痛みが出る
施術を受けた後には、「知覚過敏」の症状が現れることがあります。
通常、歯の表面は「ぺリクル」と呼ばれる保護膜で覆われていますが、ホワイトニングの施術を受けると、一時的に剥がれた状態になります。
冷たい食べ物や熱い食べ物などを口にすると、少しの刺激でも歯にしみて痛みを感じるようになるため、知覚過敏に似た症状が現れるのです。
特に、元々歯に傷があったり、むし歯があったりすると、より痛みを感じやすい傾向にあります。
ぺリクルは12~48時間程度経過すると自然に再生されるので、施術直後は歯に刺激を与えないように注意しましょう。
歯茎に痛みを感じる
ぺリクルの他にも、薬剤が原因となって痛みを感じることがあります。
歯科医院では、施術を行う前に歯茎を保護するため、薬剤を塗布しても痛みを感じることはほとんどありません。
しかし、自宅で行う「ホームホワイトニング」は自身の手で薬剤を塗布する必要があり、歯茎を保護する処置が行えません。
そのため、使用する薬剤の量を誤ると歯茎に触れてしまい、痛みを引き起こすのです。
ホームホワイトニングで薬剤を使用する際には、取り扱いに注意してください。
使用する薬剤に不安がある
歯科医院で採用されているホワイトニング薬剤には、主に以下の成分が含まれています。
- ・過酸化水素
- ・過酸化尿素
- ・酸化チタン
- ・チッ素
主成分である「過酸化水素(オキシドール)」は高濃度である場合、肌に触れると炎症を起こす可能性があります。
過酸化水素が歯に悪い影響を及ぼすことはありませんが、ネガティブなイメージが先行して「歯がもろくなる」という不安を抱く方がいるようです。
ホワイトニングで使用される薬剤は、歯科医師の管理の下、濃度や量が適切に調整されます。
健康な歯を傷付けるようなことはないので、薬剤の安全性に問題はないといえるでしょう。
ホワイトニング施術を受ける際の注意点
ホワイトニングに限られたことではありませんが、医療行為にはメリットだけでなくリスクが伴います。
ホワイトニングの施術を受ける際には、事前に注意点を把握しておきましょう。
不安や疑問はカウンセリングの段階で解消しておく
施術に際して不安を感じている方は、カウンセリングの段階で疑問を解消しておきましょう。
ホワイトニングの施術を行う前には、カウンセリングが実施されます。
歯科医院のスタッフから施術についての説明があるはずなので、気になることを質問してみましょう。
確認しておきたい内容は、以下の通りです。
- ・目指せる歯の白さ
- ・施術で想定されるリスク
- ・効果が出るまでの期間
- ・効果の持続期間
- ・ホワイトニングの種類や費用
ホワイトニング施術を受けて後悔する方に多いのが、「こんなはずではなかった」という声です。
思っていたよりも歯が白くならなかった、効果が出るまでに時間がかかったなど、ホワイトニング施術について正しく理解していなかったという方が少なくありません。
ホワイトニング施術に不安や疑問があるという方は、カウンセリングの段階でよく確認しておきましょう。
ホワイトニング施術後の注意事項を確認しておく
ホワイトニング施術を受けて後悔しないためには、事前に注意事項を確認しておくことも大切です。
施術後には一時的にぺリクル(歯の保護膜)が剥がれた状態になるため、痛みを感じやすくなります。
また、着色汚れも起こりやすくなるので、施術後48時間はカレーやワイン、コーヒーやケチャップなど、色の濃い飲食物は避けましょう。
特に、酸味のある食品には注意が必要です。 レモンや酢といった飲食物は着色汚れを起こすだけでなく、歯に刺激を与えます。
「歯がもろくなった」という誤解に繋がる可能性があるので、施術直後は口にするのを控えましょう。
歯科医院で定期的にメンテナンスを受ける
実際に施術を受けた方の中には、すぐに色戻りしてしまった、歯の白さが維持できなかったという方も少なくありません。
施術後には、定期的に歯科医院に通ってメンテナンスを受けましょう。
歯科医院を受診することで、むし歯や歯周病が発生していた場合、早期発見に繋がります。
また、定期的に歯をクリーニングすることで、汚れを除去して歯の白さを長持ちさせることができます。
色戻りが気になるという方は、リタッチ(再びホワイトニング施術を受けること)を検討してください。
歯の健康やホワイトニング効果を維持するためにも、定期的にメンテナンスを受けることが大切です。
歯がもろくなっていないか心配だという方も、メンテナンスの際に歯の健康状態をチェックしてもらうと良いでしょう。
市販のホワイトニング製品の方が安全?
痛みを引き起こす歯科医院のホワイトニング薬剤よりも、市販のホワイトニング製品の方が安全ではないかと思われる方もいるでしょう。
市販されているホワイトニング製品でも、歯の黄ばみを改善できる可能性があります。
しかし、市販品の場合は、歯の表面の汚れを浮かせることで黄ばみを改善するという仕組みです。
歯を従来よりも白くしたり、象牙質まで黄ばんでしまった歯を漂白したりすることは不可能であるという点は、理解しておきましょう。
歯を真っ白にしたい場合には、漂白成分(過酸化水素や過酸化尿素)が含まれた薬剤が必要ですが、市販品には含まれていません。
自身が目指す歯の白さを実現したいという方は、歯科医院へ相談してください。
自己流のホワイトニングを行うリスク
SNSや動画サイトなどで、自宅でホワイトニングを行う方法を見かけたことがあるという方もいるでしょう。
自己流の方法でも、歯の黄ばみを解消することはできるのでしょうか。
最後に、自己流のホワイトニングを行うリスクについて解説します。
インターネット上の情報を過信しない
歯科医院で施術を受けなくても、自宅でホワイトニングができるという情報を見かけることがあります。
インターネット上では様々なセルフホワイトニングの方法が紹介されていますが、過信するのは危険です。
「重曹を使用する」、「メラミンスポンジを使用する」などの方法は、一歩間違うと歯にダメージを与えてしまう可能性があります。
また、むし歯や歯周病の発生リスクが増したり、知覚過敏を引き起こすリスクが増してしまったりする可能性も考えられます。
歯に悪い影響を受けないか心配だという方は、歯科医院でホワイトニング施術を受けましょう。
海外製のホワイトニング薬剤には注意が必要
「国内のホワイトニング薬剤は効果が薄いから海外製の薬剤を使用したい」という方がいますが、おすすめはできません。
海外製のホワイトニング薬剤には、国内では規制されている成分が配合されているため、高い効果が期待できるでしょう。
しかし、歯のエナメル質が薄い日本人が海外製の高濃度薬剤を使用すると、歯がダメージを受けてしまう可能性があります。
また、個人輸入されている海外製のホワイトニング薬剤は、そもそも成分が不明瞭であったり、濃度が明記されていなかったりするケースも珍しくありません。
トラブルが起こっても国内の歯科医院では対処できない可能性があるので、安全性を重視したいという方は使用を控えましょう。
ホワイトニング施術はティコニーデンタルオフィスにお任せください
マイナスなイメージを持たれることもあるホワイトニングですが、実際に歯に悪い影響を与えることはありません。
歯科医師の指導の下、適切な量の薬剤を正しい方法で使用している限り、健康な歯に害を与えるようなことはないでしょう。
ホワイトニングに関する不安は、ティコニーデンタルオフィスへご相談ください。
当院の院長が患者様の不安を解消して、最適な治療方法をご提案いたします。
施術の詳細について知りたい、費用がいくらかかるのか知りたいなど、まずはお気軽にカウンセリングをご予約ください。
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